
毎週お越しいただく90代の女性から、心震えるお話を聞きました。
2月14日、午前4時。
いつものように朝刊を取りにマンション1階のポストへ向かった彼女は、かすかな「うめき声」を耳にします。 目も耳も決して良くはない彼女が、杖を突きながら通路の奥で見つけたのは、丸まって倒れている「人」でした。
顔の辺りには、A4サイズほどの血痕。
彼女はすぐに部屋へ戻り、自ら救急車を要請。
「詳細な場所が分からないから、玄関で待っていてほしい」という救急隊の指示通りに、凍てつく早朝の空気の中で隊員を待ち、現場へと案内されました。
朝4時のマンション。誰にも気づかれず、命の灯が消えていたかもしれない。
そんな状況で、彼女は迷わず行動し、一人の命を繋いだのです。
「もし自分だったら、同じことができただろうか?」
私は自問自答し、彼女の凛とした強さにただただ敬服しました。
元倫理法人会の会員でもあった彼女。その長年の「実践」が、この一瞬の勇気に宿っていたのだと感じます。
深い尊敬の想いを込めて。
